記憶
以下私の見解と研究のことがらですのであくまで参考としてください。
記憶には、たくさんの情報が組み込まれています。記憶が蘇り・・・これはまさしく脳が、鮮明に当時の映像を蘇らせ、今、現実にそれを観ているかのように脳が働きかけるものです。
幼少時からある程度の成人になるくらいまでの記憶が強く脳に残ると言われています。
いわゆる親に育てられる期間の記憶が強く脳に残るわけです。
そして、筋肉には記憶をつかさどると言われている、筋紡錘というものがあり、これは中枢神経にその動作を伝えます。
以前、TVで膨大な数字の暗算をしてパソコンと答えを出すのにどちらが早いかをしていました。
興味があったので観ていると、なんと人間の計算のほうがはるかに速かったのです。
この人(確か16歳?)にどうやって・・・と聞いていましたが、「数字を計算しているというより、「絵」で見て、それが結果として計算になっている」・・・と言っていました。
なるほど・・と思いました。
ここでパソコンをイメージしてもらえば、わかりやすいと思いますが、新しいデータが何も入っていない新しいパソコンはどんどんデータを蓄積していきます。人間で言えば幼少時です。記憶されたことは、すぐに反応し、行動も単純ですが複雑なこともすぐに覚えます。
どんどんパソコンにデータを蓄積していくと、パソコンは重くなり、入力したデータもなかなか表示してくれません。これが、人間で言えば大人。年齢で例えるのは難しいです。
人間もパソコンもいらない情報やデータをどんどん捨てていかないと新しい情報はスムースに蓄積されません。
パソコンを軽くするのは人間で言えば、けじめをつけたり思いを捨てて素直になることかな・・と考えます。
ここで話を戻して、記憶ということを考えます。
一般に学校で勉強と言われている部分はそのほとんどが記憶によります。
テストの点数なんかはほとんど記憶されているかそうではないか・・・で点数が決まると言っても過言ではないでしょう。
記憶は人間見たものや聞いたものはほとんど意思に関係なく、そのほとんどが記憶されますが、意思に反することは記憶の度合いを少なくしようします。
簡単に言えば、やる気がなかったり、興味がなければ人間はあまり脳にも体にも記憶しようとしないのです。
もっと簡単に想像すれば、好きな人や嫌いな人は脳に記憶されます。そしてそれに対して脳はその人を見たときに何らかの反応を示します。いわば覚えて、また反応するわけです。
一方、通りすがりの人や、自分に全く関係のない人を脳はあまり記憶しようとしません。記憶すれば脳に膨大な情報が入ることになり、大事なことを記憶できないようにしてしまうため、あらかじめそれをしないように防御しているわけです。
記憶することに人間が最も興味を示すのは好きなこと(人)です。
だから好きなことを見つけ、それを続けることができれば脳はすさまじい威力を発揮するようになるのです。
でも一旦嫌いになったり、興味を示さなくなると、閉ざしてしまいます。
学校の勉強はほとんどが記憶といいましたが、美術や体育は違いますね。
数学や国語、社会などのテストはそれですが、美術や体育は答えがありません。ほとんどが評価や体力によるものです。
ゴルフは体育と言われればそうですが、このスポーツは珍しく、スコア、いわゆる点数が出てきます。
学校の勉強テストと似ていますが、正答はありません。
人間の記憶は面白いことに必要なければ、すぐに忘れるということです。必要とインプットされれば、留めておこうとします。
数か月前の学校のテストを思い出せといわれてもなかなか思い出せないのは、必要でないと脳が判断したからです。
でも好きなことは、数か月前であろうが数年前であろうが脳は記憶に留めています。
まだまだ脳に関しては解明されていない部分が多いですが、スポーツや勉強にそれらを活かせばもっと能力が上がるはずです。
このあたりもまたMTでお話ししたいと思っています。