指導
「やって見せて、言って聞かせて、させて見せ、ほめてやらねば、人は動かず(じ)」
海軍大将、山本五十六の言葉です。
私は指導する上で、大事な言葉のひとつだと思っています。
特に子供を教えている、親御さんには響く言葉かも知れません。
逆を言うと、ゴルフをやって見せることをせず、言って聞かすこともせず(怒ってだまっている)、けなしてばかりでは、選手(子供)に練習させても反感を買うだけでしょう。また、身につくこともないと思います。
子供が小さいうちは、何をするにも親が勝っていて、子供には「お父さんはすごい!」と写るものだと思います。
そのうち、大きくなるにつれ、子供が親を勝ることが多くなってきます。そうなると親の言うことを聞かなくなってきます。それも成長の証だといえるのですが。。。
我が家では、息子、太一が私より、最近、飛距離も勝り、またスコアをも上回ることが多くなってきました。
普段、私が休みの時などは、子供と一緒に練習することがほとんどです。一緒に練習しながら、私が競争相手になってやります。スライスさせてあの方向にどちらが近いか競争!とか、グリーンにどちらがたくさん乗せれるか?とか。バックスピンをどちらが多くかけれるか、などです。高度な技術を要求すればするほど、子供はやる気を出します。
また親が先に打って見せ、あそこ(グリーン)に乗せれる?などやれば、必ず、子供は「ボクにもできる!見といてや!」って言います。
やって見せることができなければ、当然説得力はありませんが、そんなこと気にしなくていいです。親が負けたら、「オーすごい!」って言ってやればいいと思いますし、子供ができなかったら、「お父さんのほうがやっぱりすごい」となります。どちらでもいいと思います。
で、子供は負けたら、必ず、また勝負を挑んできます。勝つまでやらされます・・・こんなことを息子、太一が小さい時からゴルフ以外でもずっとやってきました。
野球、サッカー・・・雨が降っているときは、家の中でスポンジボールでの野球、またふわふわボールでサッカー、相撲、プロレス・・・ゴルフは小さいときあまり、やりませんでした・・今ではもっぱらゴルフオンリーですが。
最近の話をすると、一緒にコースを回って、同じバンカーに放り込んだ時、私が、あのバンカーから、どっちがピンに寄るか、勝負やな!って言うと、バンカーが得意な私をよく知っているため、もうそれは闘志むきだしでした。
結果は私が先に1.5Mほどに寄せると、息子は、あわや入りかけの10CMでした・・・そのときは完敗でした・・・
そのとき私は「うまくなったな」とほめたら、本人はニコッとしていました。
まだまだ、成長するかな?と思わせてくれている間は親にとって頼もしいものです。
親は子供を育てています。でも親だけが育てているわけではありません。たくさんの方に育ててもらっています。また、支えてもらっています。コースには仲間や大人の方たちに連れていってもらい、また回ってもらったりしています。そうしていろんなことを吸収して成長していくものと思います。