奮い立たす
アメリカPGAツアー、メモリアルトーナメントで松山英樹選手が、見事、プレーオフの末、優勝しました。おめでとうございます。
昨年は日本ツアー、ルーキーでの賞金王、アメリカに渡って、2年、すばらしい快挙だと思います。
18歳で日本ジュニアを制し、大学に進学した彼は、アジアアマで優勝、その権利でマスターズに出場、ローアマとなり、日本人として初の表彰台に上った選手です。
18歳から22歳になる、この約4年強で強い精神力を身につけ、パワーとパットの巧さを兼ね備えた、日本人最高のプレーヤーになったと思います。
テレビでも特集をやっていましたが、小さいころから日本アマ出場経験を持つ、お父さんにゴルフの基礎を習い、さまざな経験を経て今に至ったと思います。
これからはメジャー優勝が目標になると思いますが、日本人初の男子4大メジャー優勝も見えてきました。楽しみです。
結果報告です。
鍋谷太一(17)は愛知での予選の後、静岡に移動、ATPツアー(富嶽CC)に出場しましたが、75(39・36)と奮わずでした。
土曜は、グランシエロGCで、GF研修ラウンドを行いました。この日は私も朝からコースに入りました。
澤田珠里(小学5年)のアプローチ練習。
同じく、國分彩那(小学5年)アプローチ練習。
さまざまなライからの打ち分けや構え方、ヘッドの入れ方など指導しました。
練習を終えて、さあスタート。
彩那の11番(パー3)のティーショット。フォロースルーでの腕の動きが自然になっています。
12番502ヤードロング、太一のセカンド。残り、エッジまで158ヤード。乗せて2パットのバーディ。
14番、珠里のセカンド。左足上がりのつま先下がり。うまく打ちました。
この日は、私は朝のハーフにつき、太一32、珠里、41、彩那は45でした。
後半は、澤田さんにお願いして、太一40、珠里43、彩那43でした。太一はOBあり、3パットありでマネジメントミスから叩いてしまったようです。珠里は、納得いってなかったようですが、それは上達した証拠です。彩那はまずまずのゴルフだったと思います。
太一はコースは違えど、4日連続のラウンドなので、初日、69、二日目75、3日目72。
明日4日目はどうなるか・・・と最終日のゴルフに意気込みを持つようアドバイスしました。
通常、トーナメントは4日(女子は3日の場合が多い)です。日本ツアーの場合、そのほとんどの試合は予選から決勝までの4日間、同じコースで行われます。グリーンの状態は日々変化しますが、違うコースで4日となると、安定した成績を出すのは難しいと思います。
アメリカPGAでは2日間で違うコースを選手を振り分けて試合を行うこともあります。
コースが違う、グリーンが違う、移動する・・・
こういうこともあらかじめ選手に伝えると、違った意味でおもしろさが見えてきます。
そして、今日1日は同じくグランシエロ、恒例の月例会です。
太一はラウンド約1ヶ月ぶりの結城里麻(19)とラウンド研修。他の選手は月例会に参加です。
そんな中、佐藤愛莉(高校2年)が76で優勝しました。この部は人数が2名と少ないのですが、目標スコアに対し、自分を奮い立たせてラウンドしたと思います。
また、小学女子では澤田珠里(小学5年)が85で2位、同じく85でラウンドした國分彩那(小学5年)はカウントバックで3位となり、上位表彰となりました。
そして、小薮誠人(高校1年)が79(42・37)で久しぶりに70台を出しました。最近、しっかりスイングできるようになってきて、レベルアップしました。
鈴木陽彩(中学1年)は80、北村悠真(中学2年)は80でした。佐藤ひいろ(小学5年)は100でしたが、この悔しさをバネにし、次へのステップとしてほしいと思います。
そして、ラウンドを終えた、太一と里麻(帰り道)。太一は今日、67(33・34)、里麻は77(38・39)でした。
太一は4日間通算5アンダー。里麻は今年まだ数回のラウンドですが、スイングも健在、太一も「やっぱりまうまいわ~」と感心していました。
「振り立たす」あるいは「奮い立つ」。
このことは、ゴルフに対する気持ちが前向きになります。そして向上するには何が必要か・・・研究することが選手の成長につながります。
試合に出る選手は、いい結果より、悪い結果のほうが格段に多いのです。その時にどう考えるかで選手としての素質ができあがっていくのだと思っています。