ゴルフフィールド

型にはめる(スイング指導について)

2012年01月12日

よく選手の親御さんからゴルフスイングについて相談されることがあります。

いろんな理論があり、レッスン書もたくさんあります。なにが正しくてどうなのかわからなくなることも多いと思います。

以下、私の考えをお話しさせていただこうと思います。

まず、理論というのは、あくまで教える側(ティーチング)から、発想されたものであるということです。

ボディターンやスイングプレーンなど、こうしなければ・・・とか、アメリカの○○プロはこうやっている・・・とかは、すべて自分の考えを、それらにはめて、教えているだけだと思います。

選手は十人十色で、千差満別です。誰一人同じ性格、体格などありえません。それをひとつにして指導できるはずはないと思っています。また、メンタルからスイングもできていきます(実はこれが一番重要です)

いかに教える側の経験と体験を元に、その選手に合った指導をするかだと思います。

ですから、「スイングを型にはめて指導するのは、私には抵抗がある」ということです。

ゴルフはスイングの品評会ではありませんし、フィギュアスケートのように、型や美しさを競うスポーツでもありません。

もっともボールコントロールすることは必要でボールに曲がりや距離を正確に打たねば、いいスコアを出せないでしょう。

私のスイング指導は、インパクトがすべてだということを基本においています。

インパクトでクラブヘッド(フェース)がどう当たるかで弾道のすべてが決まります。

「一瞬のインパクトでコントロールできないのでないか」と疑問に感じるかも知れませんが、それをコントロールできないと上級者になれない、また選手であればツアーで戦えないと思っています。

いくらオンプレーンでもインパクトの一瞬の迷いから手首が動き、フェースの向きが狂うと、ボールは曲がります。

いくら、距離を合わそうと思っても、インパクトで緩んだり、強く入ってしまうと、距離は合わないし、ダブり、トップの原因になります。

私はインパクトがすべてで、そのためのバックスイング、ダウンスイングであると思っています。

プレーンというのはあくまでも、仮想のものです。平坦なライから、まっすぐのボールを打つだけなら、ひとつ正解というのはありますが、左右高低を打ちわけ、斜面からのショットを要求されるのが、ゴルフですから、さまざまな軌道が存在します。

回転運動に近いスイングでは、肩、、腰、クラブヘッド、シャフトとスイング中、回るものすべてが軌道を描きます。

試しに「オンプレーン」「シャフトプレーン」など、スイングを意識、型にはめて、コースに出てください。

コースではそういう思い、またそういう練習が、通用しない、また返って仇となることに気づくはずです。

スイングをこうしよう・・ああしようと思っていると、肝心のコースの情報が入りにくくなるのです。

どこを狙ってるのかもわからなくなる場合もあります。スイングプレーンは完璧だといわれたのにダブっている・・・フェアウェイバンカーからもうまく当たらない、斜面ではどういうプレーンでスイングするのかわからない。。そういえば教えてもらってないなぁ・・・

まさにそれらは迷う原因です。

迷いはインパクトを狂わせます。

プレーンはその時々によって自然に出来上がるように指導しなければ、実践で役立ちません。

コースに出れば、スライスもフックも低いボール、高いボールも必要です。

いかにコースをどこまで攻めきれるかの、より実践的なスイングが必要です。スイングを理解し、覚えることは必要ですが、選手には事細かなスイングの情報を入れれば入れるほど、ゴルフがうまくなるものではありません。

それらを理解し、さまざまな角度からの質問に答えることができ、事細かな情報を得ることが必要なのは私たちコーチ、指導者だと思います。

最後に親御さんがコーチをする場合もあると思いますが、それ相応のことを熟知し、言葉巧みに子供(選手)に接し、教え、指導することができないとバラバラになり、結果が出ません。

私は、まず、選手には、基本や心構えなどの基礎をしっかり教えます。

人によって関節が柔らかい、筋肉が硬いはありますが、人間の関節や筋肉の付き方はほぼ同じです。関節の動き方も同じです。そこを理解し、指導することができれば、自然にいいフォームを身につけさせることができます。

はっきり言いますが、家を建てるのと同じです。プロに任せてください。

2012年01月12日 カテゴリー: レッスンブログ 

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