厳しさと楽しさ
子供がゴルフを始めるきっかけは「楽しそうだな」「家族と一緒にコースに出たいな」「自分も挑戦したいな」とかさまざまです。無理やりさせても逆効果で、あまりやりたがりません。
それより、子供が暇そうにしていたら「お父さん今からゴルフの練習に行くけど一緒に行くか」と誘ってみてください。ほとんど子供は「行く!」と応えるでしょう。ただ行っても子供は後ろでじっと見ているだけです。そうするとやがて「ぼくも(私も)打ちたい」と必ず言います。そのときが一番肝心です。「マナーを守らないと打つことはできないよ」と返してみてください。子供に「どうすればいいの」と聞かれたら、まず「騒がないこと」もうひとつは「ひとつひとつ丁寧にボールを打つ事」この2つを守れるのだったらいいよと言ってあげてください。
このことがやがてゴルフをする上で大切なことがわかってきます。「騒がない」ということは、ゴルフは静かなスポーツでコースを回る上での最低限のマナー、もうひとつの「丁寧にボールを打つ」ということは1打の重みがわかるようになるということです。これは私がジュニアレッスンではよく言っています。また子供たちはうなずいてくれます。最近は大人でもマナーが悪い人(知らない人)が増えていますが、もっとも重要な部分だと思います。
表題の厳しさと楽しさは両方大切だと私は思っています。厳しさを乗り越えてほんとうの楽しさがわかるということ、厳しさは恐いというのではなく、本人が自ら試練に耐え抜いていかないといけないということです。このことを信念で子供たちに伝えています。
大人でも同じですが、目標によって練習内容も量も変わりますが、高い目標であればあるほど数ある試練を耐えぬいてそして乗り越えていかなければなりません。それがその後の達成感や悦びに変わります。
達成すると顔つきや表情まで変わります。子供の試合にいってもオーラを感じる子もいます。