世界ジュニアゴルフ選手権マクドナルドカップ選抜大会
3月11日(日)世界ジュニアゴルフ選手権マクドナルドカップ日本代表選抜各部門、関西地区予選(かさぎCC・京都府)が行なわれました。この日は東日本大震災から1年経った日、選手、ギャラリーは喪章をつけてラウンド、2時46分には全員、黙祷しました。
この日は朝は空が晴れ渡り、絶好のコンディションかと思われましたが、朝から風が強く、また後半は急に冷え込み、雨、そして強風という、厳しいコンディションとなりました。
そんな中、鍋谷太一が77(38・39)で回り、15-17歳の部で2位タイとなり、日本選抜大会への切符を手にしました。
また、結城里麻は4位タイとなり、次点、丹羽海太も82で8位、11-13歳の部で次点となり、日本選抜大会出場への可能性を残しました。
表彰式では、世界ゴルフ事情、特に韓国のゴルフ育成の話も聞かせていただき、大変、有意義な一日となりました。
井上透プロによる世界ゴルフ事情の講義。
韓国選手は集団でトレーニングし、メンタルアップを図っている(韓国選手トレーニング風景)
ゴルフフィールドアスリート強化練習、トレーニング風景です(上の韓国強化練習に比べると人数は少ないですが、気持ちでは負けません)
選手、個々が自分のためにやっていることを認識させているため、しんどい・・・などとは言いません。ただ、体調のすぐれない選手は別メニューでやります。
ゴルフフィールド選手はダンベルやなどの重い器具は使わず、私たちが工夫を凝らし、自体重をつかったトレーニングを行なってます。
二人一組でアプローチ、強化練習です。ボールを置く作業を省いて練習です。どんどん感覚が蓄積されます。
表は、表彰式のときのもので、選手の練習は自主的であったかなどを年齢別に表で表しています(日本、韓国の選手比較)
私もずっと言ってきましたが、現在、日本のゴルフ選手育成は甘すぎます。2016年にはゴルフも正式競技に復活、ヨーロッパ、アジア、世界はメダル獲得に向け、必死になって取組んでいます。
話で印象に残ったのは、韓国の選手は、ゴルフを始めたときからティーチングプロについてるということです。コーチ、コース、練習などに費やすお金も半端ではありません。そのことにより、より速い上達が可能で若い選手がどんどん輩出されているわけです。
また、韓国の男子選手は兵役制度など、国家代表選手になれば、免除されます。もし、19~20歳になってそれになることができなければ、約2年間、ゴルフから離れざるを得ません。
必死になってくらいつく気持ちが強いのは当たり前でしょう。
また、女子でも、日本女子ツアーシード選手(43名)の内、日本人が23名、韓国選手が15名、その他海外選手が5名と日本ツアーでありながら、そのほとんどが海外勢が占めるという図式になってしまいました。
今週、日本女子ツアー、プロギアレディスが行なわれましたが、1位、2位とも韓国選手でした。
韓国をはじめ、アジア、ヨーロッパなどは国家を挙げてゴルフに取組んでします。日本はまだまだです。頼るものなければ自分たちでやるしかないと思います。昨日の講義でも井上プロの本気さが伝わってきました。
日本のゴルフ界のために力説していたように思います。