マスターズ
今年最初の男子メジャートーナメント、マスターズ(ジョージア州、オーガスタナショナルGC)は、世界NO.1レフティ、フィル・ミケルソン(39)が4日間、通算16アンダーで回り、優勝しました。
ミケルソンはドライバーでの飛距離を武器にし、また今週はパットが好調でショートパットも随所に決まっていました。
3日目は13番、14番と連続イーグルも決め、乗りに乗っていた感じでした。最終日、最終ホールも、バンカーに届かない3Wでティーショットを打ち、セカンドはピンに絡むすばらしいショットを披露し、バーディで締めくくるまさにチャンピオンに相応しい幕切れでした。
私は、ミケルソンが最終ホールで3Wを手にしたとき、以前の全米オープンが教訓になっていると感じました。ご存知の方も多いかと思いますが、ミケルソンは念願の全米オープンで優勝に手が届きそうな最終ホールで、ドライバーでのティーショットで左の林に曲げ、ダブルボギーをたたき、2位となり、優勝できなかった苦い思い出があります。
父親を尊敬するミケルソン(父のスイングを正面にして練習したため、右利きだが、左打ちになった)は、いつか必ず、父の日への最大のプレゼント、そう、6月第三週に行なわれる、全米オープンに優勝することが、最大の目標であったようで、そのときは「どうしてもっとあの時慎重にクラブを選択しなかったのだろう」と悔やんでいたそうです。
少し前まで、ドライバーがよく飛ぶ、ミケルソンはいけいけの感じも否めず、とにかくドライバーで遠くまで飛ばし、パー4のセカンドは短いクラブで打つというスタイルを貫いていたようですが、、今回の優勝はそういうのにこだわらず、さらに精神が強くなった感じがしました。
コーチはスイングを指導するコーチとパットを指導するコーチ、メンタルコーチと3人のコーチに加え、体のケアとトレーニングを指導するトレーナーと4人とともにトーナメント会場を移動しているようです。
またコースとプレーヤーの気持ちをよく理解するキャディがトーナメントではいつも一緒だということです。
日本はこのことを聞いたとき、かなり遅れているなと感じました。私ももっとたくさんいろんなことを勉強しないといけないと感じました。
ミケルソンは昔から変わらないナチュラルスイング、子供も時から変わっていないパッティングスタイルには、感性を大切したゴルフへの取り組みも感じさせられました。
スコア報告です。
濱口政巳さんがホームコースの奈良万葉GCで6バーディを奪い、久しぶりのラウンドでパープレーの72で回ったとのことです。
濱口さんはスタジオでほとんどの練習時間を、パットに費やしています。それだけパットの重要性を知っておられます。単純なこの動きに感性が詰まってきます。日頃の積み重ねが、結果をもたらしてくれます。これからもがんばってください。
鍋谷太一(中二)はアオノオープンの予選会(アオノGC・6606ヤード・パー72)に出場し、77(39・38)で回り、8位タイとなり、26人(95人中)までに与えられる本戦出場権を手にしました。
本戦は6月7日に行なわれます。