「やれ」といってやってもダメ
子供には、勉強にしてもゴルフにしても指導者や親が「やれ」といって、子供がやっても、能力は上がりません。むしろ下がる傾向があります。
前回も少し触れましたが、やらせればやらせるほど上達するものでもありません。能力が上がるのは、自身が「やりたい」「もっとしたい」「ずっとやりたい」と思い、やるときです。
スポーツでも文学でも成功者の歴史を知れば、そういうことがよくわかります。
昔の偉人は、折れた木の棒をバット、紙で丸めたボールで野球したり、新聞広告の裏を使い、字や絵を描いたりとけっして恵まれた環境では好きなことを始めていないという歴史をよく耳にします。
いつか、いつかと思いながらそのことに没頭しながら、工夫をこらしていきます。そして自分の歴史をつくります。
やがて時間が経ち、周りが見かねて、誕生日や、お年玉などで、親や祖父母からプレゼントされ、それを宝のように大切にし、練習や勉強が好きで好きでたまらなくなっていきます。そこにはいつも感謝の気持ちがあります。
いわゆる感謝の気持ちがないと、何事も上達しないということです。ゴルフでもボールが打てることへの感謝、コースが回れることの感謝の気持ちが、子供に備わっているかどうかです。
スタートホールでは「お願いします」をラウンドするプレーヤーとコースに向かって頭をさげ、また、ラウンド修了後は、プレーヤーとコースに「ありがとうございました」と大きな声を発します。これが物怖じしないでいえれば、気持ちが備わっていて、上達します。
ジュニアメンバーには打球練習場でもこれを言います。団体競技では声を出し、発奮させることができますが、ゴルフは静かなスポーツで練習中やラウンド中に大きな声を出せません。
声を出さないと、陰にこもり、落ち込みやすいのです。ゴルフはそういうことからも、ラウンド中、落ち込みやすいスポーツといえます。
JJGA中部地区大会(東名古屋CC)の結果
名守亮(小学5年)82、鍋谷太一(小学6年)83、
JJGA関西地区大会(北六甲CC西コース)の結果
鍋谷太一、78(トップタイ)、名守亮、81、加藤沙弥(小学5年)、96(初出場)
太一は、今回のJJGA地区大会に3回出場し、トップが2回と好調でした。
亮は、最近はスイングリズムがよくなり、飛距離が伸びてきました。ショートゲームもうまくなっています。
沙弥は、JJGA初出場で、この結果は立派です。本人も試合が、好きだといっています。
3人は、試合が終わって、すぐにグリーン直行です。ゴルフが好きで好きでたまらないのです。
3人ともまだまだ伸びる予感を感じさせてくれました。
西郷広也(小学3年)は有馬ロイヤルGCを9H回り、52という結果報告をいただきました。ティーショットはよかったみたいですが、100ヤード以内のショットが悪かったようです。最近メキメキ上達しているので、今回の結果には、広也も悔しがっていると思いますが必ず、次に活かされます。がんばってください。
今週は沙弥が萌勢杯(能勢CC)、俵本貫太(小学5年)がJJGA地区大会(茨木国際CC)太一、亮、深見高光(小学4年)はアオノジュニア大会(予選)、ルート25ジュニアカップ(ルート25GC)に出場です。