コースではスイングを意識しないこと
26歳からゴルフ指導を行って、この5月で指導歴は丸22年になりました。
当時、私がレッスンしだした20年前ころは、ゴルフスイングを科学的に解明し、またビデオを活用、スイング原則に従って、レッスンすることが常でした。
私は、当時からこの指導法には疑問をいだいていましたが、当時は大手スクールでインストラクターをしていたこともあり、スクールではテキスト、ビデオを使ったレッスンを行っていました。
当時は景気もいいころで、ひっきりなしに生徒さんも入校してきました。
スクールには12年在籍していましたが、スクール卒業生で、シングルやプロになった人は一人もいませんでした。
スクールとは別に、私自身で、開いていた教室には、当時、初心者だった、森田、西野がいました。彼らには、スクール形式とは全く違った指導を行いました。
二人ともスイングにはリズム感があり、大きなスイングアークでボールを打つようになりました。
二人とも高校生で当時からドライバーで300ヤード飛んでいました。後に二人ともプロになりました。
スイングはひとつじゃない、一人一人個性があって、その個性に合った指導を心がけました。握り方、構え、ゴルフに対する考え方を教えました。
そして、練習場ではリズム取りながらボールを打たせました。
また、コースでは一切スイングを意識させませんでした。
コースでは、目標を意識することが賢明で、スイング矯正やスイングを意識しての練習はラウンド後が最適です。
そして、当時の彼らにはスイングは観てアドバイスしますが、こうしろああしろとは一切口にしませんでした。
私自身、こうしろああしろの方法でスイングがバラバラになった経験があったからです。
その指導法ではリズムを失います。
それと、本人たちが日頃、練習してきたことをレッスンで否定したくなかったからです。
「悪いところを直す」より、良いところを伸ばし、そしてそれが結果となって悪いところが影をひそめ、やがては直っていた・・・
私が理想とする指導法です。
意識すればするほど、逆の方向になります。これはどんなことでも当てはまることだと思います。
無意識は、最高の意識だと思っています。
無意識に体が動くようになれば本物だと思っています。
ただ、スイングに疑問を持った方には、それを解決します。どんなことでも説明し、解決できます。
頭の中で整理できれば、体は思うように動きやすくなります。
ボールコントロールは難しいですが、スイングは単純で簡単です。難しく教えるのはプロではありません。わかりやすく簡単にできるように教えるのがプロだと思っています。