ゴルフは個人スポーツ
ゴルフは個人スポーツです。学校対抗の団体戦もありますが、あくまで個人の成績を足して、その合計スコアで競われるのが団体戦で、競技はそれぞれ、個々で行っています。
3~4人で一日、18ホールを回り、その合計数を出場者同士で競い合います。
スコアが悪いときはミスが多く、いいときはミスが少ないといえます。
ここでゴルフ競技を考えると、個人のスコアは個人の責任であって、他の誰の責任でもありません。ここが大事なポイントです。
一考すると、すべて個人の責任、「大変だなぁ」と考えがちですが、個人の責任であるから、甘くなるのが現実です。
他の、チームスポーツ、野球や、サッカー、バスケットボールなどは、いくら自分がいいプレーをしても、負けることが多々あります。
野球はピッチャーが打者を完全に打ちとっても、味方のエラーで点が入り、負けることもあります。
エラーをした者はピッチャーに申し訳ない気持ちでいっぱいになるでしょう。高校野球や大きな大会になれば、一生背負うことにもなりかねません。「チームに迷惑をかけないよう一所懸命プレーする」こういう言葉がよく聞かれます。
また、チームスポーツはレギュラー選手、補欠選手があります。
レギュラーになれなければ、常時、試合に出れない、またそこでいいプレーができないと、レギュラーの座が危ぶまれます。
ゴルフは、試合にエントリーさえすれば、特に制約がない限り、試合に出れます。自分のスコアはすべて自分の責任、ミスしても自分がそれを負えばそれで済みます。
練習にしても、ほとんどが自分の意思です。「やりたくなければやらない「練習しててもしんどくなったらやめる」「プレー中でもおしゃべりOK」「練習時間に遅れても誰にも迷惑をかけない」・・・チームスポーツでは考えられません。
私はアスリートメンバーにはこういうことをミーティングなどで強く言います。ゴルフは甘いスポーツ、甘いスポーツはついつい自分に甘くなります。コーチがこのことをしっかり把握し、選手に接してやらねば、成る者も成りません。